【取材日記】汚染水問題、「完全ブロック」か 「非常事態」か
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.10.04 13:36
「深夜にこうした報告をすることになり申し訳ございません」。3日午前1時に始まった東京電力の緊急記者会見。福島第1原発前の貯蔵タンクから、また放射能汚染水が流出したという内容だった。「どれほど流出したのか」「海に流れたのではないのか」という記者の質問が殺到したが、東京電力は明確に回答ができなかった。それもそのはず、午前9時に始めた作業で問題が発生したが、午後8時過ぎにタンクから汚染水が漏れているのを発見した。事故が発生した経緯もあきれる。
貯蔵タンク周辺にたまった雨水を別のタンクに移す際、タンクの保存量や地形を全く考慮しなかった。99%まで入れるが、地盤の傾斜のため傾いているタンクに目を向けなかった。水平である場合の99%と、傾いた状態での99%が、どのような異なる結果を招くかは、小学生でも分かるのではないのか。東京電力は「タンクにあまりにも水をたくさん入れた」と自嘲的な釈明だけをした。